【売買】2020年統計 数字で見るマレーシア不動産
マレーシアで不動産購入を考えた時に閲覧したい過去数年間の統計。
2020年はコロナ禍により国内の経済は停滞、また外国人が入国できないことによる販売件数の減少など特殊な条件があり過去数年間と単純に比較はできませんが、参考情報としてご覧いただければ幸いです。
すべての情報はPusat Maklumat Harta Tanah Negaraから抜粋しています。
2010年から2020年の居住用不動産額中央値
2010年から2015年でほぼ倍に。
その後2015年から2020年は高水準を維持している。
州毎の居住用不動産額中央値
一番高額なのはクアラルンプールであることは予想できたが、次いで首相官邸のあるプトラジャヤ、そして日本人住民も多いセランゴールと続く。
ちなみに2021年政府はクアラルンプール、ラブアン、プトラジャヤの連邦直轄領での外国人不動産購入の最低価格基準をRM100万からRM60万に引き下げたが、対象は売れ残りなど特定物件に限られており、大きな恩恵はないことを頭に置いておくべきだろう。
以下は2019年と2020年を比較した州毎の居住用不動産平均値である。
居住用不動産タイプ毎の価格変動
Terracedとは
屋根続きの一軒家。
両隣の家と壁を共有する。
一軒家の中で最も安価で販売件数が多い。
High Riseとは
日本でいうマンションやアパート。
コンドミニアムを指す。
投資物件として最も一般的。
Semi-Detachedとは
隣家と一つの壁を共有する2軒が繋がった一軒家。
一般的に販売額はTerracedとDetachedとの中間。
Detachedとは
日本のイメージのままの独立した一軒家。
2020年コロナ禍における不動産取引件数と取引額
不動産取引件数は295,968
うち居住用(Residential)が64.7%を占め、次いで農業用地(Agriculture)の20.7%、商業用地(Commercial)6.8%、開発地域(Development land&Others)6.2%と続く。
取引額は119兆リンギット。
居住用が55.3%を占め、商業用地が16.4%、そして工業用地(Industrial)10.7%と続く。
以下は2016年から2020年の推移である
2020年はコロナ禍により経済の停滞は激しかったが前年2019年から件数は-9.9%、金額は-15.8%とともに20%以内の落ち込み幅である。
また、以下は金額毎の取引件数を2019年と2020年で比較したものである。
左のグラフをご覧いただきたい。
左から3本のRM100万までと比べてRM100万以上だけ-18.5%もの落ち込みを見せている。
この理由の一つに外国人が物件を購入しなかったことが挙げられるだろう。
ローカル銀行ではローン申込には店頭への来店が必須としていることも多く、ロックダウンがあった2020年は観光目的の外国人が入国できなかった。
よって外国人によるローンでの購入ができなかったことが少なからず影響していると考えられる。
※表はPusat Maklumat Harta Tanah Negara(National Property Information Centre)から抜粋
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