不動産コラム

【賃貸】電気代料金区分の変更方法

「聞いていたより電気代が高い気がする」
そんなことはありませんか?

エアコンをほとんど使用されない方、
エアコン、洗濯乾燥機を毎日使用される方、など電気の使用量は全く異なるため一概には言えないのですが、ちょっと高いと感じた時に請求書でご確認いただきたい部分がございます。

本記事ではこの変更によって料金が約半額程度になることもある料金区分についてご案内いたします。

建物区別の違いと料金体系

例えばモントキアラのアルコリスを見てみましょう。
レジデンス、SOHO、オフィス棟の3棟があります。

レジデンス
建物区別:居住
個人料金が適用される。

SOHO
建物区別:商業
商業料金が適用されるが、住宅料金への変更ができる場合もある。
ただし下水道料金は変更不可。
インターネットは個人パッケージに申し込める場合もある。

オフィス棟
建物区別:商業
商業料金が適用され住宅料金への変更は不可。
インターネットは法人パッケージのみ申込可能。

アルコリス周辺にお住まいの方ならご存じかもしれませんが、この3棟の外見的な違いはほとんどありません。
ご家族連れの方はほとんどレジデンス棟にお住まいですが、1ベッドルームはレジデンス棟にもSOHO棟にもあります。

ただしこの建物区別の差により、同じ立地、同じ広さ、同じ家賃であってもレジデンスとSOHOでは光熱費、通信費を合わせて大きな差が出ることがあります。

下水道料金は変更不可
下水道料金は建物区別で厳格に設定されているため基本料金の変更はできません。

 

請求書を見てみよう

ご自身の基本料金を確認してみましょう。
以下2枚の電気代請求書をご確認ください。

赤枠は料金区分を指します
Kediaman=住居
B.Perdagangan/Komersial=商業

青枠は基本料金を指します
住居の場合200Kwhの基本料金は0.218
商業の場合は0.435

基本料金が全く異なることにお気づきでしょうか。

まず赤枠がKediaman(住居)となっていれば問題ありません。
B.Perdagangan/Komersial(商業)となっていた場合は、一度は大家さんに変更を依頼してみましょう。
 

建物区分変更の依頼方法

電力会社(Tenaga Nasional)に変更を依頼できるのは請求書の宛先(名義人)のみ
よって多くの場合は大家さんになります。

大家さんには以下のように依頼しましょう。
「Could you check possibility of changing tariff from Commercial to Residencial?(基本料金を商業から居住に変えられますか?」

どのように確認するのか聞かれたら請求書に記載されているTenaga Nasionalのサービスセンターに問い合わせてください、と伝えます。

Tenaga Nasionalからは1週間程度で変更可否について回答が来ます。
変更後は翌月または翌々月の請求書から反映されます。

大家さんの非ではないことに注意
料金区分については住所に基づく決定となります。
大家さんのミスではありませんので、むしろ変更できればラッキーとお考え下さい。
住宅料金に変更するまでの差額を大家さんにご負担いただくことはできません。また運よく変更できた場合も、それまでの費用との相殺はないことをご理解ください。

 
【以下2021.12追記】
大家さんはmyTNBというアプリから料金区分の変更ができるようになりました。
1.https://www.mytnb.com.my/にログイン

2.ログイン後、メニューバーから[Apply]をクリック
次に[I want to do something else]をクリック

3.[I want to find out more about other services]をクリック

4.アカウント番号が正しく表示されていることを確認し[Next]

5. [Change my tariff]をクリック
その後表示に従い登録住所の確認や、IC表裏写真のアップロードを行う。

6.登録後7-14日で区分変更が反映(区分変更が可能だった場合)。
RM10が手数料として請求書に加算される。
 

こんなコンドミニアムは要注意

住宅地のコンドミニアムにお住まいの方は心配する必要はありませんが、以下の場合は元々の料金区分が商業に設定されていることが多いです。

・単身用のお部屋が中心
・サービスアパートと名前がついている
・商業施設が階下にある。または直結している

 

支払い方法の注意点

通信費、光熱費とも銀行振り込み、Jompay、郵便局、コンビニエンスストアなど様々な支払い方法が用意されています。
ここで気を付けたいのは自動引き落としは避けた方が無難だということ。

その理由は
・誤請求が多い
・返金まで時間がかかる
・自動引き落とし設定の解除にも時間がかかる
の3点

日本では自動引き落としを設定されている方も多いと思うのですが、マレーシアでは上記の理由から自動引き落としではなく、毎月ご自身で支払いをした方が無難です。
毎月だと忘れてしまいそうな方は多めに支払っておくというのも一つの手です。

 

電気代の支払い方法についてはこちらの記事をご参照ください。

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