不動産コラム

【スタッフブログ】郊外での暮らし~リンクハウスってどんな生活?

日本からマレーシアに来られるお客様の大多数が、居住地としてコンドミニアムを選択されます。

マレーシアには、コンドミニアムの他に、リンクハウスと呼ばれる長屋形式の住宅が多く存在するのをご存じでしょうか。

KL市内ではあまり見られませんが、郊外に行くと多く見られます。

一般的に10戸以上が連なっている2階建ての家屋で、両隣りの家と壁がくっついています。

これは、イギリス統治下に広まったヨーロッパの住宅様式なのだそうです。

私はこのリンクハウスに4年程住んでいます。

リンクハウスの生活はどんな感じか、お伝えしたいと思います!

この写真のように、壁一枚向こうは隣の家なのですが、隣の声は全く聞こえません。

私が大学の時住んでいた安アパートでは、隣の人の目覚まし時計の音まで聞こえたのに。

リンクハウスの壁はよっぽど頑丈に作られているのでしょうか。。

また、マレーシアは常夏の国。日の当たる場所を少なくするという人々の知恵によりこのようなリンクハウスができたと聞いたことがあります。

確かに、外に面しているのが表と裏だけなので、涼しい気がします。

日本では日当たりの良い部屋が人気ですが、暑いのが大嫌いなマレーシア人には、日当たりの悪い家の方が好まれるようですね。

 

リンクハウスのメリットとデメリット

私はコンドミニアムとリンクハウス両方住んだことがあるのですが、両方住んでみて感じた、リンクハウスのメリットとデメリットをご紹介します!

 

メリット①:買い物したあとが楽!!

コンドミニアム住まいの時は、地下の駐車場に車を停めて、エレベーターに乗り家まで重い荷物を運ぶ必要がありました。

買い物の帰り道、車の中で子供が寝てしまった時には、抱っこして駐車場と家を数回往復…なんてことも。

その点リンクハウスは庭に車を停められるので、重い荷物もすぐ家の中へ!

 

メリット②:とにかく広いのが良い! 庭もあるのでプチ菜園をしたり、洗車も庭でできちゃいます。

また、2階があることで家族とほど良い距離を保つことができています

一人になりたい時、空気を変えたいときは2階に行けばOK。

 

メリット③:何より良かったのは子供達が自分たちだけで外に出て、近所の子どもたちと遊べる環境があること

夕方涼しくなってくると、近所の子たちが誰が号令をかけたわけでもなく出てきて一緒に遊ぶという、日本の田舎で見るような光景が見られます!

娘たちはそのおかげで3言語(英語・中国語・マレー語)、中でもそれまで話す機会の一番少なかったマレー語が、近所のマレー系の子供たちのおかげでぐんと伸びました。

これがリンクハウスに住んで、一番良かった点だと思います。

 

 

ここからはリンクハウスのデメリットを紹介。

デメリット①: コンドミニアムのように共有施設がないので、子供を遊ばせるプールや遊具がないのはちょっと残念。

でもうちの子は近所の子たちと自転車に乗ったり、ローラースケートしたり、お店屋さんごっこ、学校ごっこ、鬼ごっこ等して遊んでいます。

子供は何でも遊びに変えてしまう天才ですね。

 

デメリット②:クモ、ヤモリ、アリ、ゴキブリが外から入りたい放題!キッチンに蛇が入ってきたことも!

アリに関しては、どれだけ駆除しても、どこからともなく入ってきて、我が家をただの通路にしてまた外に出て行きます。

駆除してもキリが無いので、もう同居していると思うことにしています。

虫が苦手な人には、リンクハウスは向いていないかもしれませんね。

 

デメリット③:場所によってはセキュリティが緩いところもあるのは確かですが、

我が家は今まで4年間住んでいて、空き巣に入られたり、不審者が出たりなどの怖い思いをしたことはありません。

ハウスエリアの入り口には、24時間警備員がいて、アクセスカードをかざさないと開かないバーがあります。

外からの訪問者は、警備員にどこの家に行くか伝えないとバーを開けてもらえないのですが、

うちの警備員は結構適当で、誰でもほいほいバーを開けている気がします…

その点コンドミニアムのセキュリティはかなりしっかりしています。

万が一不審者がガードハウスをすり抜け敷地内に入ってきても、居住者用のアクセスカードが無いとロビーに入れなかったり、

エレベーターのボタンが押せないようになっていたりします。

それに比べるとリンクハウスのセキュリティはゆるゆるです。

間取り、家賃、光熱費は?

間取りは 日本でいう、4LDKというのでしょうか。

一階にリビングダイニング、キッチンとメイド部屋。そしてトイレシャワーが1つ。

2階に3つの部屋と2つのトイレシャワー。大体190平米。4人で住むには十分すぎる広さです。

築20年以上経っていて決して「オシャレ」とか「素敵」などと言えませんが、

昔ながらの造りが良く言えば「レトロ」で、結構気に入っています。

 

気になる家賃は、Partly Furnished (エアコン・照明器具・キッチンキャビネット以外の家具は全部自前)で、なんと驚きのRM1500(約5万円)!

東京で一人暮らしをしていた時よりも断然安いんです!

もちろん郊外だからこそのこの安さなのですが、車で5分以内の場所に子供の学校、総合病院、

スーパー、コンビニ、小さいけれどモール、沢山の飲食店が揃っていて、生活は全く困りません。

むしろ自然が多く残る今のエリアの方が、空気も良くて子供にも良い環境だと思っています。

高速を使えば、1時間以内でKL市内に行くこともできます。

 

マレーシアの光熱費は、水道代とガス代は月数百円で済みます。

一番高いのは電気代。リンクハウスに住んでからの電気代は、家が広い分、

コンドミニアムに住んでいた時に比べやはり少し高くなりましたが、と言っても平均してRM250(約8000円)くらいです。

日本に比べたら断然安いですね。

ちなみに電気代が一番かかるのはエアコン。

マレーシアでは年中エアコンを使っているので電気代の推移は年間ほぼ一緒です。


コンドミニアムの時は近所の人との交流は本当に少なかったのですが、

リンクハウスに住んでからは当たり前のように近所の人との交流があります。

夫婦喧嘩の声も、叱られて泣く子供の声も、お祈りの声も聞こえてくる、

そんなマレーシアの現地の人たちと交じり合って過ごす今の暮らしが私は気に入っています。

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